『Radio Yugawara』の国内盤CDが

9月6日にリリースされました。

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※国内盤CD付帯オビの一部に記載ミスがありました。こちらに修正版を提示します。

パスパルトゥー・デュオとイノヤマランドが日本でコラボして遊びのエッセンスを体現。環境音楽とエレクトロニック・ランドスケープを現代に再び甦らせる。新作『レディオ・ユガワラ』は日本のアンビエント、環境音楽、ニューエイジ音楽の特別レッスンと言えるでしょう。

細野晴臣がプロデュースしたイノヤマランドのアルバム『ダンジンダン - ポジドン』(1983年)は吉村弘(Green, Surround)や清水靖晃の再発盤と共に世界的に高く評価され、環境音楽ムーブメントの世界的な復活と賞賛を導いた。

2023年に井上誠の故郷である湯河原にある幼稚園の講堂にて自然発生的な即興セッションという形でレコーディングされた。これは特定の場所と時点から発信されたその場かぎりの唯一無二の作品である。それぞれのデュオのアプローチは"チューニング・イン”、つまりお互いと自分自身、そして周囲の自然にチューニングを合わせること。今作の核心はフィーリングや親密な人間関係の解釈であり、発見することの真髄を表していると言えるのです。

『Radio Yugawara』

2023年4月、イタリアのヴェローナから2人の音楽パフォーマー、ニコレッタ・ファヴァリ(Nicoletta Favari)とクリストファー・サルヴィト(Christopher Salvito)が湯河原町を訪れました。彼らはパスパルトゥ・デュオ(Passepartout Duo)という名で世界中を巡り歩き、行く先々で手製の電子楽器による創作、即興演奏活動を行っています。その道中、彼らはイノヤマランドにコンタクトし、一緒にセッションレコーディングをすることになりました。

場所は湯河原町の幼稚園、そのホール中央に並べた4台のテーブルにはパスパルトゥ・デュオの2人が使う電子楽器とパーカッション、井上のシンセサイザーと山下のカシオトーンに加え、小さな木琴や鉄琴、鈴、ハンドベル、オモチャの楽器などが並びました。

機材のセッティング後に近所の蕎麦屋さんで一緒に昼食を摂りながらセッションの組み合わせを考えました。「電子楽器のみ」、「アコースティックのみ」、「両方のミックス」、「回転デュエット」、「4つのデュオ」、「何でもあり」の6パターンです。それに沿って3時間ほど4人で気ままな音遊びに興じました。

このときに益子樹がマルチレコーディングした音源は、アジアからヨーロッパへの演奏旅行を再開したクリストファーが旅先でミックスし、2024年7月26日にイギリスのレーベル‘Tonal Union’からリリースされることになりました。

アルバムのタイトルは『Radio Yugawara』。若草の季節に湯河原で生まれた音のコレクションです。

「このアルバムはある特定の場所から発信されるものであると同時に周囲の環境と互いに調和する存在です。このような刹那的な瞬間の音楽は能動的な創造というよりも、すでにそこにある何かを発見することなのです。」(Nicoletta Favari)



Radio Yugawara 

1. Strange Clouds

2. Abstract Pets

3. Simoom

4. Tangerine Fields

5. Observatory

6. Mosaic

7. King in a Nutshell

8. Xiloteca

9. Solivago

10. Berceuse

11. Axolotl Dreams

12. Paper Theater *CDのみボーナストラック


Passepartout Duo    https://passepartoutduo.bandcamp.com/

   Tonal Union   https://tonalunion.bandcamp.com/

   inpartmaint    https://www.inpartmaint.com/site/40431/ 





イノヤマランドの6thアルバム 

Revisited

2023.12.6 Release
CLN-002 ¥3,000 (tax in)


01.Apsaras 1988

02.Spiral 1988

03.Mare Nautilus - 1 

04.Paxa REM 1988

05.Wulingyuan 1989

06.Mare Nautilus - 2 

07.Greenery Exposition 1990

08.Edo Dusk 1994

09.Meiji Dawn 1994

10.Natural History Museum 1994

11.Mare Nautilus - 3

12.Early Snow 1997

13.Shell Mound 1999

14.Shinjuku 2011

15.Lilium Auratum 2017

16.Mare Nautilus - 4

17.Myou-Chou 2017


イノヤマランドの環境音楽ワークスを集大成した、6thアルバム

現在、80~90年代の日本の環境音楽の発信元として、世界的に評価と研究の対象となっている、SPD(サウンド・プロセス・デザイン)は1983年、都市建造物内外の公共空間や自然公園などの広大な環境と響き合う音響をデザインする会社として、芦川聡、田中宗隆らによって設立された。イノヤマランドはSPDを通じ1987年末から吉村弘、広瀬豊、関口孝らとともに日本各地の国際博覧会、美術館、劇場、自然史博物館、歴史資料館などへ作品を提供してきた。

本アルバムは30年に渡るSPDとの共同作業から生まれた膨大な原曲群から17曲を選び、再構成、再録音を繰り返して1枚のアンソロジーに仕立てたもの。